工務店の集客にサウナ|モデルハウス設置の広さ・電気・法規

結論:工務店の集客にサウナを使うなら、先に「広さ」「電源」「法規」を潰す

モデルハウスや展示場にサウナを置きたい——そう考える工務店経営者は確実に増えています。ただ今回の動画で語られているのは、「置けば人が集まる」という単純な話ではありません。小倉は冒頭で、誤った知識のまま買ってしまい「良いと思って取り入れたのに全然集客につながらなかった」という事態を避けてほしい、と釘を刺しています。

動画で整理された判断材料は、大きく三つです。

  • 広さは3.5〜4畳あれば足りる/バレルサウナ約2畳+水風呂約1畳+冷却装置(チラー)約0.5畳、という内訳で語られています。
  • 電源は種類が違う/バレルサウナは200Vの専用ブレーカー、チラー付き水風呂は100V・30Aが推奨。
  • お金をいただく使い方なら法規確認が必須/消防法・公衆浴場法に抵触する可能性があり、自治体で見解が分かれる領域だと説明されています。

逆にいえば、この三つさえ先に潰しておけば、モデルハウスの滞在時間を伸ばし、来場のきっかけをつくる装置として使える——というのが動画全体の趣旨です。

なぜモデルハウスのサウナが工務店の集客装置になるのか

今回の動画は、令和の虎への出演動画が80万回再生されたというサウナ専門事業者の方をゲストに迎え、小倉が東京都内の展示場に実際に足を運んだ体験レポートです。前回の回ではハウスメーカーや売れている工務店がサウナをどう武器にしているか、それがなぜ来場・成約につながるのかが語られました。今回はその続編として、「実物はどんなものか」「自社のモデルハウスや住宅商品に載せられるか」を確認する内容になっています。

興味深いのは、小倉自身が「サウナはそれほど得意ではない」と前置きしたうえで語った感想です。温浴施設だと誰が座ったか分からない場所で汗をかくことに抵抗がある。しかし自邸のサウナなら、使うのは自分と家族、友人だけ——この「専有できる清潔さ」こそが住宅商品としての価値だ、という視点です。

あわせてゲストからは、サウナ発祥の地とされるフィンランドでは「大事なことはサウナで決める」という言葉があり、人口300万人に対してサウナが500万あると言われるほど日常に溶け込んでいる、という話も紹介されました(いずれも動画内で語られた数字です)。裸の付き合いで距離が縮まる場所、という原点の考え方です。施主との関係構築を重視する地域工務店にとっては、示唆のある切り口といえます。

バレルサウナの実物──レッドシダー、95℃、基礎は打たない

展示場で紹介されたのは1800mm角サイズのバレルサウナ。大人4人が入れ、天井も背筋を伸ばせる高さがあると小倉は感想を述べています。動画で語られた仕様を整理すると次のとおりです。

項目 動画で語られた内容
木材 カナダ産レッドシダー。香りの良さが特徴と説明
屋根 アスファルトシングル。屋外設置で雨・直射日光を防ぐ
構造 木材を積み重ね、金属製のバンド(締め金具)でばらけないよう固定
定員・室温 4人程度/取材時の庫内は95℃前後
熱源 電気ストーブ。つまみで温度調整、20〜30分で温まる
電源 200Vの専用ブレーカーが必要
電気代 1時間あたり120〜130円ほど。使い方次第で月4,000円程度という試算が語られています

工務店として特に押さえておきたいのが基礎の扱いです。ゲストは「基礎を打ってしまうと逆に建築物になる可能性があるので、基礎は打たないことを推奨している」と説明しています。設置面はコンクリート、ウッドデッキ、人工芝などが想定され、土の上への直置きは沈み込む可能性があるため注意が必要とのことです。台風についても、直撃すれば絶対に大丈夫とは言えないとしつつ、これまで倒壊の事例は聞いていない、という範囲での説明にとどめられていました。

電気工事は、設置場所を先に決め、その近くまで200Vを引けるかを電気業者に現地確認してもらう流れが基本。組み立て当日に同時施工するのか、後日にするのかも事前に詰めておく——という実務的な手順が語られています。

チラー付き水風呂は「15℃」をボタンひとつで

もう一方の主役が、レッドシダー外装のチラー付き水風呂です。取材日は猛暑でしたが、小倉が手を入れると「めっちゃ冷たい」。横に置かれた冷却装置(チラー)が、ボタン操作で設定温度をつくり出す仕組みです。

  • ホースで浴槽とつながり、水を吸い出す→フィルターで濾過→機械内で冷却→浴槽へ戻す、という循環
  • 設定温度はボタンで指定(動画内では15℃に設定して実演)
  • チラー寸法は長さ約690×高さ約600×幅約450mm
  • 浴槽寸法は長さ約1510×幅約1170mm(1600×1200程度を見ておけばよい、との説明)
  • 電源は100Vで、推奨は100V・30A。猛暑や元の水温が高い環境ではチラーの消費電力が上がるため
  • 電気代はサウナと同程度と語られています

サウナ2畳・水風呂1畳・チラー0.5畳で合計3.5〜4畳。展示場の実測イメージとしては奥行6mほどの区画に収まっていました。モデルハウスの庭やイベントスペースで、どこを空ければいいかが具体的に描ける数字です。

見落とすと危ない──消防法と公衆浴場法

動画のなかで最も慎重に語られたのが法規制です。一般の住宅用として施主が自邸で使う分には問題になりにくい一方、それを使ってお金をいただく形になると、消防法や公衆浴場法に抵触する可能性があると説明されています。

法令 動画で語られた観点
消防法 機器の使用によって火災が起きないための基準を満たしているか
公衆浴場法 水にレジオネラ属菌などの雑菌が湧かない仕組みか/脱衣所やトイレなど、利用者が銭湯のように使える設備があるか

そのうえで、「グランドルールはあるものの明確でない部分も正直あり、各自治体で見解が違うこともある」ため、まずは消防署や保健所に確認するのが一つのやり方だと語られています。民泊やホテル運営、レンタルサウナとしての展開を考えている工務店は、購入前にこの確認を挟むべき——というのが動画の結論です。断定的な判断は避け、専門業者や行政に当たる。この順番を守ることが、結果的に一番早い進め方になります。

明日からやること

  1. モデルハウスの図面で3.5〜4畳の候補地を探す。コンクリート土間、ウッドデッキ、人工芝のいずれかが理想。土の直置きは避ける。
  2. 電気業者に現地を見てもらう。設置予定地まで200Vを引けるか、チラー用の100V・30Aを確保できるか。この二点だけ先に確認する。
  3. 用途を先に決める。来場者への体験提供までか、有料利用まで踏み込むか。有料なら消防署・保健所に事前相談する。
  4. 自社の施工力を棚卸しする。組み立ては、普段から施工に慣れている工務店なら3〜4時間程度で仕上がると語られています。自社施工できるなら、それ自体が施主への提案材料になります。
  5. 実物を体感する機会をつくる。展示場では工務店向けの視察会が毎月1回開催されていると案内されています。

よくある質問

Q. 組み立ては自社の職人でできますか

動画では、普段からある程度の組み立て作業をしている工務店であれば3〜4時間ほどで完成するイメージだと語られています。土台の上に木材を1つずつ積み重ね、正面部分と接合し、最後にバンドで締める構造です。組み立ての様子を収めた別動画も用意されていると案内されていました。

Q. 一般住宅の庭に置いても大丈夫ですか

基礎を打たずに設置する前提で、スペースさえあれば置ける、という説明です。基礎を打つと建築物として扱われる可能性があるため推奨されていません。台風については「直撃すれば絶対に大丈夫とは言えない」としつつ、販売実績のなかで倒壊事例は聞いていない、という範囲での回答にとどめられています。

Q. 実物を見てから判断したいのですが

今回の取材先は東京都内の展示場ですが、動画では神奈川・埼玉・静岡・宮城など複数の拠点があり、さらに西日本方面にも展示場を増やす計画だと語られています。ただし視察対応の可否は拠点によって異なるため、事前の問い合わせが必要とのことです。

まとめ

サウナは、モデルハウスの滞在時間を伸ばし、来場の理由をつくる装置になり得ます。一方で、広さ・電源・法規という三つの現実的な制約を無視すると、投資が集客につながらないまま終わります。今回の動画は、その制約を数字で押さえるための実地レポートでした。3.5〜4畳、200Vと100V・30A、そして有料利用時の消防法・公衆浴場法。この三点をメモして、自社のモデルハウスに当てはめてみてください。

続きや実際のやり取りは動画でご覧ください: YouTubeで動画を見る

なお、こうした新しい集客施策の情報収集や社内資料づくりに手が回らない場合、工務店×AIの実務は、AI業務代行『マルオくんAI』(株式会社ウィズモー提携)に丸投げできます。

監修:株式会社ウィズモー(工務店の事業促進・社内改善支援)

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