工務店経営に効く逆転思考|手取り16万から年商1億への道
結論:工務店経営を変えたのは才能ではなく「決めて動いた回数」だった
今回の動画は、株式会社ウィズモー代表・小倉和が自身の半生を語った回です。テーマは集客テクニックでも営業トークでもなく、「人脈なし・スキルなし・学歴なしの状態から、どうやって事業をここまで持ってきたのか」という一点に絞られています。
動画の中で小倉は、26歳のときに手取り16万円・借金400万円、貯金は3万円ほどだったと話しています。営業成績は27連続で失注した時期もあったとのこと。そこから現在は月商800万円を超え、年商1億円が見えるところまで来たと語られています(いずれも動画内で語られた数字です)。
動画で繰り返し語られている要点は、次の3つに集約できます。
- 状況を変えたのは才能ではなく、「いつまでに、どうなる」を決めたこと
- 数字は感覚で持たず、表にして可視化する(借金返済も売上も同じ)
- 分からない領域はお金を払って環境ごと買う。独学で粘らない
地域工務店の経営者にとっても、これは他人事ではありません。社長業に追われて次の一手が打てない、なんとなく現状維持が続いている——動画で語られる「詰まり方」は、規模が違っても構造がよく似ています。
| 時期 | 動画で語られた状況 |
|---|---|
| 二十歳 | 起業して失敗。消費者金融で借入、残高400万円へ |
| 26歳ごろ | アパレル企業勤務。手取り16万円、借金400万円 |
| 20代後半 | 住宅・不動産系コンサル会社へ転職。2年半で完済 |
| 29歳ごろ | 「40歳までに2億」という目標を設定 |
| 31歳ごろ〜 | 独立。売上20万円台からSNS発信を開始 |
| 現在 | 20人以上の仲間と全国の工務店・FC本部を支援 |
手取り16万円・借金400万円。「家畜みたいだった」20代
小倉は大阪芸術大学で染め物やテキスタイルデザインを学び、卒業後すぐに小さな工房を借りて作家として独立したと話しています。当時のSNSでは「うまくいっている自分」を発信していたものの、現実は厳しかったと振り返っています。
- アート作品もアパレルも思うように売れない
- 手伝ってくれていたスタッフ7人はすべてボランティアで、やがて全員が離れた
- 生活費はアルバイトで補う日々
そこに追い打ちをかけたのが、事業資金として持ちかけられた投資の話です。二十歳のときに消費者金融を1日で回り、50万円ずつ借りて合計300万円。金利は14.6%ほどで、気づけば残高は400万円に膨らんでいたと語られています。
「このままではまずい」と考えて東京のアパレル企業に就職。量産やOEMの仕組みは学べたものの、家賃7万円、満員電車で片道30分、手取りは16万円。10年先に入社した部長の年収が600万円だと知り、「ここに未来はない」と感じて退職を決めたと話しています。動画では当時の心境を「人間じゃなくて家畜みたいだった。早く人間に戻りたかった」と表現しています。
借金400万円を2年半で完済。効いたのは「Excelの返済表」
次に入ったのが、住宅会社や不動産会社にフランチャイズ商品を提案し、コンサルティングを行う会社でした。手取りは30万円と、それまでのほぼ倍。ただし業務量は相当なものだったと語られています。
| 項目 | アパレル企業時代 | 住宅・不動産コンサル時代 |
|---|---|---|
| 手取り | 約16万円 | 約30万円 |
| インプット | 特になし | 毎週12冊の書籍+感想文を半年間 |
| 実務 | 量産・OEMの管理 | テレアポ1日100〜200件、社内研修多数 |
| 先の見え方 | 部長で年収600万円 | 営業・事業責任者へのステップアップ |
ここで小倉が実践したのが、借金の「見える化」です。借入先ごとに残高と金利を並べ、あと何回返せば終わるのかをExcelで一枚の表にした、と話しています。
- 月収30〜40万円のうち15万円前後を返済に回す
- 収入が上がった時期は月20〜30万円を返済
- 1回返すごとに「あと何回でゴール」が見えるので、達成感が続く
結果、2年半で400万円を完済。動画では「ようやく人間になれた。とはいえ、ようやく0に戻っただけ」と振り返っています。
この「残高・金利・回数を表にして、達成感が積み上がる形にする」という発想は、そのまま工務店経営に置き換えられます。借入金の返済計画、粗利率、受注残——感覚で持っている数字を一枚にまとめるだけで、打ち手の優先順位は変わります。
29歳で決めた「40歳までに2億」。夢がないことが最大の不安だった
借金が消え、貯金が100万円を超えても満たされなかったと小倉は言います。毎日疲れて電車に揺られ、借金はないがお金も貯まらない。その正体は「自分の人生に夢も目標もないこと」だったと語られています。
そこで29歳ごろ、「40歳までに資産2億円をつくる」という目標を設定。お金持ちになりたいからではなく、健康で動けるうちに家族と過ごし、困っている社長やフリーランスに投資できる状態をつくるためだと説明されています。動画では、老後のために貯め込むのではなく元気なうちに使い切るべきだという趣旨の書籍にも触れています。
あわせて語られているのが、時間を売る働き方の限界です。
| 時間を売る働き方 | 仕組みで稼ぐ働き方 | |
|---|---|---|
| 対価の源泉 | 稼働した時間 | ノウハウ・仕組み・人 |
| 上限 | 時間の総量が天井 | 複利的に積み上がる |
| 止まったとき | 収入も止まる | 資産として残る |
能力がないうちは時間を売るしかない。ただし経験を積んでノウハウが溜まれば、それ自体が誰かにとって必要な価値になる——と小倉は話しています。現場と職人経験を持つ工務店にとっては、自社の強みの棚卸しの話でもあります。
独立後に伸び悩み、150万円の講座へ。そこからSNS集客が回り出した
独立直後は月5万円、10万円の顧問契約をかき集めて売上20万円ほど。会社員時代の50万円から大きく下がり、社員研修の仕事で収入を安定させた時期もあったと話しています。それでも「歯車が回っていない」「借金400万円あった頃のほうがよほどハングリーだった」と感じていたそうです。
まず着手したのがSNS発信でした。X(旧Twitter)から始め、次にYouTubeへ。ただしやり方が分からない。そんなとき、X上で「1人社長でYouTube経由の売上が10億円規模」という発信をしている方を見つけ、そのマーケティング講座に申し込んだと語られています。
受講料は150万円(税抜)。当時の貯金は200万円ほどで、振り込むときは相当ビビった、と率直に話しています。それでも「ここで人生を変えたい」と考えて決めたとのことです。
学んだのは、YouTubeからの反響獲得の設計、XやInstagramの運用、そして台本構成・企画構成のつくり方。動画では、この工務店支援チャンネル自体がその手法をアレンジしてつくられており、話す順番も、どこで何を入れるかも設計されていると明かしています。
結果、SNS経由の集客が回り始め、問い合わせが毎月10〜20件入る状態になったと語られています。工務店のSNSも同じで、「なんとなく投稿する」と「意図を設計して投稿する」では、結果がまったく違うという示唆です。
1人の限界と、パートナー制度への転換
反響は増えた。今度は時間が足りない。研修準備、資料作成、面談——1社ごとに深くコミットするスタイルのため、成果が出るまで何度でもオンラインでやり取りし、自分で手も動かす。「これでは40歳までに2億は難しい」と、1人の限界にぶつかったと語られています。
打開策が、同じ講座で学んでいた住宅業界に強い実務家の方々とのパートナー制度でした。案件はウィズモーで受け、自分の専門外はプロジェクトマネージャーとして各分野の実務家に依頼する形へ切り替えたとのこと。YouTube運用、インフルエンサーマーケティング、セールス支援など、自社だけでは担えない領域を任せられるようになったと話されています。
現在は20人以上の仲間とともに全国の工務店やフランチャイズ本部を支援し、月商800万円超、年商1億円ペースまで来たと動画内で語られています。「1人で抱える」から「得意な人に任せる」へ。人手不足が続く工務店経営にとっても、示唆の多い転換点です。
明日からやること
- 数字を一枚の表にする:借入残高・金利・返済回数、あるいは受注残・粗利率。感覚で持っている数字をExcelに落とすだけで優先順位が変わります。
- 「いつまでに、どうなる」を決める:金額でも棟数でも構いません。期限のない目標は目標ではない、というのが動画の主張です。
- 社長が時間で稼いでいる業務を書き出す:時間対価の仕事と、仕組みで回る仕事を分けて並べる。
- SNSを「意図」で設計し直す:投稿の目的、届けたい相手、次にとってほしい行動まで決めてから発信する。
- 分からない領域は環境ごと買う:独学で1年粘るより、すでに成果を出している人から学ぶ判断を検討する。
- 自分より得意な人に任せる:全部を自社で抱える前提を一度外してみる。
よくある質問
Q. 40〜60代から始めても遅くないのでしょうか?
動画では「挑戦できるタイミングは人生でほんの一部しかない」と語られています。小倉自身も、貯金100万円を初めて達成したのは30歳前後で、決して早くはなかったと話しています。年齢よりも「いつまでに、どうなるかを決めたかどうか」が分かれ目だという趣旨です。年齢別の成果を保証する内容ではない点はご留意ください。
Q. 工務店がSNSをやっても反響が出ません。何が違うのですか?
動画で強調されているのは、投稿の裏側にある設計です。話す順番、どこで何を伝えるか、視聴者に次にとってほしい行動まで決めてから発信している、と語られています。まずは目的・ターゲット・導線を言語化するところから、という整理になります。
Q. 高額な自己投資は本当に必要ですか?
動画内でも「回し者ではない」と前置きしたうえで、当時の貯金200万円に対して150万円は怖かったと率直に語られています。重要なのは金額そのものではなく、独学で止まっている領域を最短で埋める判断だという文脈です。特定の講座や金額を推奨するものではありません。
まとめ
手取り16万円、借金400万円、貯金3万円、人脈なし。その状態から年商1億円ペースまで来た道のりを、小倉は「特別な才能があったからではない」と繰り返しています。やったことは、数字を可視化し、期限付きの目標を決め、分からない領域は環境ごと買い、自分より得意な人に任せた——この4つです。
どれも、明日から自社で試せることばかりです。まずは頭の中にある数字を、一枚の表に書き出すところから始めてみてください。
続きや実際のやり取りは動画でご覧ください: YouTubeで動画を見る
なお、工務店×AIの実務は、AI業務代行「マルオくんAI」(株式会社ウィズモー提携)に丸投げできます。
監修:株式会社ウィズモー(工務店の事業促進・社内改善支援)
