住宅営業のコツは間取り|人気プラン上位5つの共通点
結論:住宅営業のコツは「売れている間取り」の共通点を押さえること
どれだけ集客がうまくいっても、お客様が望む間取りを出せなければ契約には進みません。動画の冒頭で小倉は、支援先の工務店から「プランがなかなか決まらない」「お客様が望んでいるトレンドの間取りが分からない」「そもそもプランニングに自信がない」という声をよく聞くと話しています。さらに、中途半端なプランを出すと「この会社は設計力がないのかもしれない」と逆に信頼を失うことにもなりかねないと指摘しています。
今回の動画は、工務店向けプランニング短縮ツールとして全国50社以上が活用していると語られた間取り提案サービス「マドリー(madree)」の運営会社を訪ね、同社が運営するInstagramアカウント(フォロワー17万人/いずれも動画内で語られた数字)でいいねが多かった間取りを上位から順に解説してもらう、という内容です。ランキングの根拠は、家づくりを検討している一般ユーザーの反応そのもの。住宅営業のコツを探すなら、まずここに現れる共通点を引き出しに入れるのが最短ルートだと整理できます。
先に結論だけ書くと、上位に並んだ間取りの共通点は「平屋・ほぼ平屋」「短くまとまった家事動線」「何を入れるかまで決めた収納」「外干しに直結するランドリー」の4点でした。
背景:プラン作成の時間とスキルが、契約スピードのボトルネックになっている
動画では、設計事務所で設計を担当していた経歴を持つゲストの担当者が、間取り作成には時間もスキルも必要で、工務店の中にそのスキルを持つ人が少ないため、すべてのお客様に同じ品質の提案ができないという相談をよく受けると語っています。結果として起きるのが、次の3つです。
- 他社と比較されたとき、提案スピードで負けてしまう
- 契約前=まだお金が発生していないお客様に何案も出すのは、コスト負担が重い
- 土地が決まっていないお客様には、そもそもプランの話に進めない
これは設計者の能力の問題ではなく、営業プロセスの設計の問題です。建設業の人手不足と残業規制が重なり、やることだけが増えている設計部門がいちばん苦労しているシーンをよく見かける、と小倉も動画の後半で触れています。
動画で解説された人気間取りランキング(上位5プラン)
動画内で取り上げられたのは、いいね数の多い順に並べた上位5プランです。坪数はすべて動画内で語られた数字で、プランは同サービスに登録する設計士・デザイナーが実際のお客様向けに作成したものだと説明されています。
| 順位 | 間取りのテーマ | 規模 | 評価されたポイント |
|---|---|---|---|
| 5位 | ほぼ平屋+L字型の水回り動線 | — | 廊下が極端に短い回遊動線/収納場所の明示 |
| 4位 | 中庭とアウトドアリビングのある平屋 | 41坪 | ウッドデッキのある中庭/シンク2つの作業台 |
| 3位 | ウォークスルー洗濯動線の平屋 | 36.68坪 | 玄関→パントリー→キッチンがつながる帰宅動線 |
| 2位 | 吹き抜け+多収納の2階建て | 42坪 | 家族ロッカー、広い脱衣室、2階にも各室収納 |
| 1位 | キッチン裏に家事動線を集めた2階建て | 38.68坪 | 水回りが一直線/収納が適量・適所に配置 |
注目したいのは、1位が今回のなかで最も小さい38.68坪の2階建てだったという点です。平屋でも吹き抜けでもない。評価の理由として語られたのは、キッチンの裏に家事のためのものが一直線に並び、パントリーまでつながっているため動線がとにかく短く、迷いがないことでした。収納量が飛び抜けて多いわけではなく、階段下やウォークインクローゼットを含めて「適切な量が適切な場所にある」間取りだと説明されています。
一方で4位・2位のように40坪超のプランは、そのままでは価格帯が合わない会社もあるはずです。動画でも、いいねが集まりやすいのは床面積が大きめのものになる傾向があると前置きがあり、丸ごと真似するのではなく要素を見てほしいと語られています。
上位プランに共通していた4つのキーワード
- 平屋/ほぼ平屋:5位の「ほぼ平屋」は、夫婦の寝室を1階に置き、子ども部屋だけを2階に上げる形。将来の階段の上り下りを避けつつ、完全な平屋ほど建築費が膨らまない点が人気の理由として挙げられています。
- 短い家事動線:L字、一直線、ウォークスルー。表現は違っても、上位すべてで「廊下が短い」「回遊できる」ことが評価コメントに出てきます。
- 収納は場所と中身をセットで:2位の人気要因として挙がったのが、1人1区画の「家族ロッカー」。さらに、何を入れるか決めずに計画した収納は使われなくなるため、本棚なのか掃除機置き場なのかまで一緒に決めてほしい、という提案のコツが語られています。
- 外干しに直結するランドリー:室内干しもできて、そのまま物干しデッキへ出られる形。室内干しだけだと外に干したいときに運ぶ手間が出る、という生活実感がいいねにつながっていると説明されています。
吹き抜けについては、断熱性能が上がってきたため寒さを感じにくくなり、要望として出やすくなっているとのコメントがありました。
プランニングを短縮する「マドリー(madree)」データバンクの使い方
ランキングを知っても、土地の形や広さによって出すべきプランは変わります。そこを埋めるツールとして動画で紹介されたのが「マドリーデータバンク」です。動画内で語られた内容を整理すると、次のようなサービスだと説明されています。
- これまでに作成した約6000プランのうち4800プランをサイト上で検索できる
- 検索軸は土地の形状と暮らしの要望(「ほぼ平屋」のようなキーワード)
- 各プランにお客様の5段階満足度評価とデザイナーのコメントが付いており、なぜ評価されたのかまで読める
- 土地が決まっていないお客様にも、気になる土地が出た時点で5分もかからずにその形状に合わせた間取りを見せられる
- 自社サイトやSNSに貼る「間取り診断」バナー、間取り診断イベント用のパネルなどの集客ツールも利用できる
- 今後は、工務店が自社で作ってきた間取りに加え、立面図・仕様・見積り情報まで登録できる機能を開発中と語られています
小倉は、提案の手間とリードタイムを削りながら引き出しを増やせる点、過去に評価が高かったプランから条件に合う最適案を導けることをメリットとして整理しています。土地なしのお客様がいちばん決めきれないのは「どんな家が立つのか」という不安なので、そこを可視化できるのは強い、という趣旨の発言もありました。
明日からやること
- 自社の標準プランを4要素で点検する:平屋/ほぼ平屋の提案パターンがあるか、家事動線は一直線か回遊できるか、収納は中身まで決めているか、外干しに出られるか。
- 「ほぼ平屋」の提案メニューを1本つくる:寝室1階+子ども室2階。将来の階段負担と建築費のバランスという説明の型まで用意しておく。
- 収納ヒアリングシートに「何を入れるか」欄を足す:本、掃除機、ベビーカー、季節家電。品目ベースで聞けば、使われない収納が減ります。
- プラン提示までの日数を数える:初回面談から何日でプランを出せているか。競合がその場で出せるなら、スピードは営業力そのものです。
- 土地未決のお客様向けのトークを用意する:「気になる土地が出たらすぐ間取りを出します」と言える体制があるかどうかで、土地契約までの歩みが変わります。
よくある質問
上位プランは40坪超が多く、自社の価格帯に合いません
動画でも、いいねが集まりやすいのは面積が大きめのプランになる傾向があると説明されています。そのまま使うのではなく、動線のまとめ方、収納の位置、外干しへの出方といった要素だけを自社の標準に移植するのが現実的です。1位が最小面積の38.68坪だった点が、その裏付けになります。
収納はとにかく増やせばよいのでしょうか
動画では逆の注意が語られています。何を収納するか分からないまま計画したスペースは使われなくなり、無駄になりやすい。本棚なのか掃除機置き場なのかまで、お客様と一緒に計画を立てられる工務店が強い、という趣旨です。
契約前に何案も出すのは負担が大きいのですが
これは動画でも中心的な論点として扱われています。お金が発生していない段階で何案も作るのはコストが重い、だからこそ既存プランの検索・流用で初動を速くする、という考え方が示されていました。自社で一から描く案と、既存ストックから当てる案を分けるのが出発点です。
まとめ
人気間取りランキングは、流行を追うための情報ではなく、お客様が何に反応するかのデータです。平屋・ほぼ平屋、短い家事動線、中身まで決めた収納、外干しに出られるランドリー。この4つを自社の標準プランに照らすだけでも、初回提案の精度は変わります。そして、提案までの時間を縮める仕組みを持てるかどうかが、比較検討の場で勝ち切るための分かれ目になります。
続きや実際のやり取りは動画でご覧ください: YouTubeで動画を見る
なお、工務店×AIの実務は、AI業務代行『マルオくんAI』(株式会社ウィズモー提携)に丸投げできます。
監修:株式会社ウィズモー(工務店の事業促進・社内改善支援)
