工務店のSNSが伸びない理由|Instagram運用5つの要点
結論:工務店のSNSは「やっているか」より「集客に結びつく運用か」
工務店のSNS、とくにInstagramで成果が出ない原因は、投稿していないことではありません。動画で指摘されているのは、「アカウントがある」「毎日投稿している」ことと、「集客に結びつくように運用できている」ことはまったく別だという点です。ゲストの方は、後者の意味で運用できている会社は少なく、9割ほどはできていないと語っています(動画内で語られた体感値)。
今回の動画は、代表の小倉和が、工務店向けにInstagram・YouTubeの支援と運用代行を手がける専門家をゲストに迎えた対談です。本記事では語られた内容を、「正しい運用の5つのチェックポイント」「伸びないアカウントの3つの共通点」「社内でやるか外に任せるか」の順に整理します。
背景:フォロワーは増えた、でも問い合わせが来ないという相談
小倉は冒頭で、自身の体感として工務店のInstagramは「うまくいっている会社が2割、なんとなくやっている会社が6割、まったくうまくいっていない会社が2割」という2:6:2の分布だと話しています。一方でゲストの方は、そもそも「やっている」の定義がずれていると指摘。運用代行に任せていて更新は止まっていないのに、結果として集客につながっていないケースが非常に多いという相談があったと語られています。
ゲストの方自身は、フォロワー1.4万人・月間総再生50万回以上のアカウントを運用し、Instagram経由で毎月60件の問い合わせがあると説明しています(いずれも動画内で語られた数字)。そのうえで「フォロワー数は意外と関係なく、正しい運用ができていれば問い合わせにつながる」というのが、この動画全体を貫く主張です。逆に言えば、フォロワーや再生数だけが伸びて問い合わせがゼロ、という状態は「運用できていない」と判断されます。
正しい運用の5つのチェックポイント
動画では、Instagramを見直すときに確認すべき項目が5つに整理されました。まず全体像を表にまとめます。
| 項目 | 見るポイント | よくある失敗 |
|---|---|---|
| ①リール投稿 | 冒頭のインパクト、撮り方、テンポ | 伸びている他社の構成を表面だけ真似る |
| ②フィード投稿 | リールと混ぜる/枚数と中身 | 写真だけを1〜2枚、工務店目線の内容 |
| ③アカウント設計 | 名前とプロフィールの分かりやすさ | 社名と実績の羅列で何の発信か伝わらない |
| ④ダッシュボード | リーチ数、視聴時間、保存・コメント | 数字を見ずに投稿だけ続ける |
| ⑤コンテンツ作り | 視聴者目線の構成と冒頭の仕掛け | 淡々と喋るだけ、一方的なPR |
①リールは「細部まで」真似なければ意味がない
工務店のリールで多いのはルームツアーですが、伸びていないものが非常に多いと語られています。理由は、10万回再生されている他社のルームツアーの構成をそのまま真似ても、もともとブランド力があって成長しているアカウントとは前提が違うため。さらに、外観の見せ方、冒頭のインパクト、少し速めた動画スピードといった細部が再現できていないと、視聴者は最初の数秒でスキップします。スキップが続けば視聴維持率が下がり、Instagram側から「良い動画ではない」と判断され、フォロワー外に届かなくなる——この流れが「伸びないリール」の正体だと説明されています。真似るなら細部まで徹底するか、ルームツアー自体を差別化するか、どちらかだという整理です。
②フィードは「リーチ」ではなく「フォロー率」で効く
ショート動画が主流の今、リーチが広がりやすいのはリールです。ただしフォロー率はリールよりフィードのほうが高いと語られており、だからこそ両方を混ぜるべきだという話になります。枚数は4〜5枚以上を基本とし、1〜2枚で終わるのは失敗例。内容は、たとえばクロスなら「この商品にはこんなメリットがある」と複数枚で解説していくなど、見れば学びがある構成が勧められています。
ここで繰り返し指摘されたのが「工務店目線になりすぎている」こと。気密や断熱の重要性を語りたくなるのは分かるが、相手は一般のお客様で、「断熱とは何か」「気密と断熱は何が違うのか」「なぜ大事なのか」から入らないと伝わらない。自社の強みを一方的にPRする発信は、視聴者目線では興味を持たれない、と小倉も同意しています。
③アカウント名は「株式会社」より「何を発信しているか」
Instagramでは企業色の強いアカウントより、個人感のあるアカウントのほうが伸びやすいと語られています。「株式会社〇〇/〇〇県で地域密着50年」という名乗りは、主婦層が見たときに何の発信なのか分かりません。「分かりやすい家づくりを発信」「施工事例を共有」のように一目で内容が伝わる書き方のほうがフォローされやすい、という指摘です。会社の公式アカウントは崩しきれないので、コーディネーターなど担当者の個人アカウントを会社で用意し、その道のプロとして発信するやり方も面白いと紹介されています。
④⑤ 数字で検証し、冒頭1〜2秒を作り込む
ダッシュボード(インサイト)で最初に見るべきはリーチ数。あわせて視聴時間、いいね、保存、コメントといったエンゲージメントが高い投稿は、フォロワー外へより多く表示される仕組みだと説明されています。つまり数字を見れば、コンテンツの作り方自体が正しいかどうかが分かる、ということです。そして良いコンテンツの条件は、視聴者目線で分かりやすく興味をそそる構成になっているか。とくにリールは冒頭1〜2秒でインパクトを出すことが重要で、工務店なら「断熱材はこれじゃないとダメ」のように言い切る切り口は角が立つ一方で狙いやすい、とも語られています。
伸びないアカウントに共通する3つの特徴
- 投稿頻度が低い/月に2〜3回しか投稿していないケース。
- フィード投稿しかしていない/毎日更新していても、加工も文字入れもない写真を並べているだけでは伸びない。
- ストーリーズを使っていない/問い合わせにつなげたいなら、ストーリーズをいちばん大事にすべきだと語られています。
3つ目に関連して強調されたのが、ゴールの明確化です。「フォロワーを伸ばしたいのか、問い合わせを増やしたいのか」。問い合わせが目的なら、フィードやリールは硬くノウハウ寄りになりがちなので、ストーリーズで日常風景や社内の雰囲気といったラフな面を毎日出す。この役割分担ができていない会社が多い、という指摘です。
社内でやるか、外に任せるか
最近は工務店でも広報担当やマーケティング部を置く会社が増えていますが、プロ出身ではない未経験の担当者が9割ほどだと語られています(動画内で語られた体感値)。そのうえで示された選択肢は2つ。担当者がいる会社は内製化サポート(月1回のオンライン壁打ちなど)で知識と実行を定着させる、担当者がいない会社は運用代行に任せる、という整理です。せっかく採用した担当者を手放すのはおかしいので、担当がいるなら内製化のほうが費用面でも合理的だという考え方も示されました。
小倉も「工務店の本業は家を建てることで、Instagramをやることではない」とまとめています。安い外注に出して伸びないままなら、お金を捨てているのと同じ——この一言は、SNSを“なんとなく”続けている会社ほど重く響くはずです。
明日からやること
- 自社アカウントのゴールを「フォロワー」か「問い合わせ」かで一つに決め、担当者と共有する
- 直近1か月の投稿を数え、リール・フィード・ストーリーズの比率を書き出す
- ダッシュボードでリーチ数と保存数の上位・下位3投稿を比べ、何が違うか言語化する
- フィードは4〜5枚以上に。1枚目を「お客様が知りたい問い」に書き換える
- アカウント名とプロフィールを、一般のお客様が3秒で内容を理解できる文言に直す
- リールの冒頭1〜2秒を撮り直し、言い切りの一言を入れてみる
よくある質問
リールだけ投稿していればいいのでしょうか?
動画では、リーチが広がりやすいのはリールだが、フォロー率はフィードのほうが高いと語られています。どちらかに寄せるのではなく、リールとフィードを混ぜ、問い合わせを狙うならストーリーズも併用する形が勧められています。
フィード投稿は何枚くらい載せるのが良いですか?
ゲストの方は4〜5枚以上を目安にしていると話しています。1〜2枚で終わるのは失敗例として挙げられており、商品のメリットを複数枚で解説するなど、最後まで見てもらえる中身にすることが重要だと語られています。
フォロワーが少ないうちは問い合わせは期待できませんか?
動画内では、フォロワー数は意外と関係なく、正しい運用ができていればリーチが伸び、問い合わせにもつながるという見解が示されています。あくまで動画内で語られた経験に基づく話であり、成果を保証するものではありませんが、「まずフォロワーを増やしてから」という順番にこだわる必要はないという整理です。
まとめ
工務店のSNSで問われるのは投稿量ではなく、集客に結びつく設計になっているかどうか。リールの細部、フィードの枚数と目線、アカウント名の分かりやすさ、数字での検証、冒頭1〜2秒。この5点を自社のアカウントに当てて見直すだけでも、判断材料は一気に増えます。
続きや実際のやり取りは動画でご覧ください: YouTubeで動画を見る
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監修:株式会社ウィズモー(工務店の事業促進・社内改善支援)
